環富士山名物グルメの誕生や再発見の為に、違いをつくる・違いを知る事
環富士山名物グルメグランプリ2022のPR活動をしているさなかに、とある飲食店店主から、「いつものやつしかないから、あんまり名物として出せそうなものがないなあ」というコメントを頂いた。
でも、その「いつものやつ」の中に、環富士山名物グルメの原石は隠れていたりするのである。「いつもの」という点で思い出されるエピソードとして、環富士山名物グルメグランプリ2022の事務局がある富士宮市には、「富士宮やきそば」がある。
今でこそ知らない人が居ない、富士宮名物、富士山名物、日本のご当地グルメの源流にして、成功の代表格の富士宮やきそば。
実はこの富士宮やきそばも、2000年より以前は、単にお店毎に「やきそば」と記されているだけで、いわゆる「いつものやつ」だったのである。硬さ・歯ごたえが特徴のむし麺、ラードを絞った後の肉かす、魚の削り粉がポイントであるのだが、富士宮の地元の人々にとって、それらは「いつもの」「当たり前」であって、何ら特別なものとは感じていなかった。
しかし、その当たり前のやきそばのエピソードや歴史背景を調べてみると、「他の地域の焼きそばとの違い」が多くあったのである。
- 戦後の冷蔵輸送などが普及していない時代に、行商に向くよう、日持ちのする麺、むし麺が開発され流通していた
- 物資不足の時代背景で、ラードを絞った後に捨てられていた肉かすを利用していた
- 魚の切れ端等を乾燥させて削ったイワシ等魚の削り粉を活用していた
そう、いつものやつが、実は富士宮独自仕様だったのである。
(上記以外にもコツ、特徴があるが、それは富士宮やきそば学会ホームページを参照していただきたい)
この事に気づいた富士宮やきそば学会(2000年設立)の故・渡辺英彦会長や、会員の通称である「富士宮やきそばG麺」メンバーらによって、ダジャレやメディア戦略を存分に活用したブランディング、話題作りに生かされ、こんにちに至るご当地グルメブームのスタートとなったのである。
あなたの地域で、お店で、身の回りで毎日「いつものやつ」「当たり前」だと思っているものが、明日は環富士山エリアの名物グルメ、地域資源になるかもしれないのである。
その為に「この当たり前は、本当に他でも当たり前なのだろうか?違いは無いのだろうか?」という疑問、好奇心を持って調査をしてみることをおすすめしたい。
参考:富士宮やきそば学会 公式サイト